水曜日の彼女


俺の言葉に彼女が絶句する。



小さく震えながら…小さな声で呟いた。




「分かったわ…。でも…こんな付き合い方してると…そのうち絶対後悔する時が来るわよ…。」




そんな彼女の言葉を聞かないフリして、言葉を被せた。




「ありがとう。今まで楽しかったよ。」




そう言って、彼女のブラウスのボタンを留めてあげ、自分の制服を整えると、机に置いてあった眼鏡を掛けて、図書室を後にしたのだった。




< 6 / 375 >

この作品をシェア

pagetop