水曜日の彼女


唇が重なったまま、どんどん深くなっていくキスに頭が朦朧としていく。




そのまま森山くんにベッドに押し倒され、キスが首筋に移動していく。




ブラウスのボタンを外され、胸元にチクリと鈍い痛みを感じると、私もそっと森山くんの首に腕を回した。






森山くんは私の事…


好きなわけじゃない。





なのに……


私を抱きしめる腕は


とても優しくて…




他の彼女にもしているだろうキスは


まるで…私だけに与えられるもののように


甘かった…。






森山くんと1つになった時


私の頬を…ひと筋の雫が流れた……。





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