水曜日の彼女


「お前…身体大丈夫?」



何もかも終わると、心配そうに森山くんが声を掛けてくれた。




そんなに優しい言葉を掛けないで…。


勘違いしそうになる…。




「うん…。大丈夫。」




そう…と、森山くんが一言呟くと、


大きな手で私の頭を優しく撫でた。




やめて…。



やめて……。




その手を…私だけのものにしたくなる…。





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