水曜日の彼女
一緒に電車に乗り、同じ駅で降りる。
「森山くんと私って、家近いんだ。
でも…中学校は違うんだよね。」
あぁ…。と小さい声で呟いた森山くんが
「俺、中学校…私立だったから。」
「そっか…。だからか…。」
ゆっくり私に歩幅を合わせながら歩いてくれる事が嬉しくて、自然と笑顔になる。
「何だよ…ニヤニヤして…。
気持ちわりぃなぁ。」
そんな事言っても、森山くんが本当は優しいことに気づいてからは、
多少口が悪くても気にならなくなった。