水曜日の彼女
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実母が俺と弟を置いて出ていった1年間。
毎日なぜ?どうして?という疑問ばかりが浮かんでいた。
俺が何かしたのだろうか。
弟の博斗が何かしたのだろうか。
それとも…父さんと喧嘩でもしたのだろうか。
そればかりを考えた1年間だった。
父が再婚した瞳さんに弟の奏汰が産まれても、3人平等に接してくれる瞳さんが大好きになり、自然と【母さん】と呼べるようになった。
ただ…実母が恋しい気持ちは6歳の俺も、4歳の博斗も当たり前に持ちあわせていた感情だった。