水曜日の彼女
嫌で仕方なかったはずなのに…毎回聞いていると、その感覚も麻痺してきて、亜紀の口から頻繁に出る悪口を鵜呑みにし、父さんと母さんと衝突することが多くなっていた。
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中学校3年生のある日。
10月の誕生日が過ぎて、15歳になった。
法律的にも色々なことが決められるようになった時、博斗と奏汰が寝静まったリビングで、父さんと母さんに話を切り出した。
「父さん、母さん。
俺…亜紀さんと一緒に暮らしたい…。
父さんには母さんや、博斗、奏汰が居るけど…亜紀さんは1人なんだ。」
そう言った後、今まで一度も涙を見せたことのない母さんが泣いた…。
「朝陽っっ何を言ってるのっっ!?
絶対だめ!絶対だめよっっ!!」
すると、父さんが静かに口を開いた。
父さんも同じように涙が滲んでいた…。