水曜日の彼女
数日後、高校受験の為の願書を出さないといけなかったが、
「受験費用と、学費はだせない。」
と亜紀からきっぱり言われた。
俺は…高校に行くことも出来ないのか……。
何もかも諦めかけていたころ…英語の辞書を棚から取り出そうとした時、少し膨らんだ封筒が足元に落ちる。
封筒を開くと、1枚の手紙と20万円が入っていた。
手紙を開くと、見慣れた母さんのキレイな字が目に飛び込んできた。
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朝陽へ
亜紀さんと過ごして、心の穴は少しは埋まりましたか?
毎日笑えていますか?
とても心配しています。
何かあったら、いつでも頼ってください。
どんなに離れていても、私たちは家族なのですから。
母さんより