水曜日の彼女
たった数行の短い文章だったのに…
その手紙から伝わってくるものは、
母のとても大きな愛情だった……。
___父さんと母さんに会いたい…。
母が入れてくれた20万円の中から受験費用を出し、県内トップの進学校を受験し、
数日後、合格通知が届くと、激しく亜紀から責め立てられた。
「学費なんて払えない!」と……。
高校のことで言い争っていると、亜紀が信じられないことを口にした。
「あの時せっかく自由になれたのに、あの女のせいで、毎月毎月あんた達に会わないといけなかったのよ。
挙句の果てに、こんな所まで押しかけてきて…中学卒業して働けないなら出て行って!!
彼氏も呼べないし、無駄なお金もかかるし、二度と帰って来ないでよ!」