水曜日の彼女


でも…そんな完璧人間の森山くんだから…好きになった訳じゃない。



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中学を卒業した春。


お母さんから夕飯の買い物を頼まれ、近くのスーパーに行った帰り道。


家の近くの誰もいない公園で、1人でベンチに座っている森山くんを見かけた。




もちろんその時は、森山くんの事を知っていた訳ではなかったけど…森山くんの姿を見て一瞬で心を奪われた。





泣いていたんだ…。




静かに……声も出さずに…。



ただ涙を流すその横顔は…夕日に照らされ、とてもキレイで…



私は…彼から目を逸らすことが出来なかった…。



その時に…一目惚れしてしまったんだ…。



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