水曜日の彼女
木村くんの言葉に、バッと顔を上げた。
「何で……ですか…?」
すると、いきなり顔を上げた私に驚いたのか、少し驚いたように目を見開き、視線を逸らす。
「朝陽…先週の水曜日から様子がオカシイんだ…。
ちょっと塞ぎ込んでるっていうか…。
あんなに辛そうな朝陽は久しぶりに見たよ。
先週……何かあったんだろ??」
木村くんの言葉に、少し考えるようにして、ゆっくり頷くと、彼が小さく溜め息をついた。
「俺……あいつを傷つける奴は、誰であろうと許さないよ。
それが、男でも女でもだ。
加藤さん……朝陽の水曜日の彼女…
もう…やめてくれない??」