水曜日の彼女
森山くんの水曜日の彼女になって
特に何か付き合ってる……と言えるようなことをした訳じゃない。
初めから2人の間で取り決められた約束
【身体だけの関係】
ただ…それだけだった。
でも……毎週水曜日に会うと、決まって胸元に付けられる森山くんからの【所有印】。
それを、いつしか特別なものだと勘違いしていた。
勉強を教えてくれたこと。
学校の外に2人で出たこと。
たまに見せてくれる微笑みも、
頭を撫でてくれる大きな手も……
特別なことより、その何気ない1つ1つが、
今……
とても大切な思い出に変わり始めている。
私は…朝陽のその心の傷をソッと優しく包み込むことは
出来ないのでしょうか……?