水曜日の彼女
でも……玲菜は、そんな俺の防御線も簡単に突破してくるくらい、真っ直ぐに俺を見つめ、楽しそうに将来の夢を語り、一生懸命勉強し……そして、俺との契約をしっかり守ろうとしていた。
玲菜……俺は……
お前の真っ直ぐなキレイな心に惹かれたんだ。
本当は…初めて唇を重ねた時から、好きになってたんだと思う。
でも…認めたくなかっただけ…。
玲菜も他の女も同じように接することで、自分の中で【玲菜を特別】にしたくなかったんだ。
そんな努力も虚しく、俺の中にグイグイ入ってくる玲菜。
玲菜と居る時間が長くなればなるほど、他の女の相手が出来なくなった。
水曜日以外の女は全て居なくなった。