浅葱色に射す一筋の泪
優輝菜「ありがとう……。
よし!頑張ろう! お湯が足りなくなるといけないから村人にお湯の用意してもらって!!!」
軍医「通訳ーーーーー!!!」
優輝菜「……………。ありがとう……」
軍医「は?」
優輝菜「一人じゃ怖くて乗り越えられなかった……。 感謝してます」ペコリ
優輝菜はまた走り出した
軍医「……………………………。
優輝菜………さん………」
ハッとして軍医はまた走り出した
優輝菜「はい。子宮口全開!赤ちゃんに会えるからね〜〜〜!最後にもう少しだけ頑張ってね!!」
「ぎゃあーーーーーー!!!」
優輝菜「痛いね……。分かる。私も叫びまくったからね〜〜。叫んで良いからいきんで〜〜〜!」
通訳がいないからお互い言葉は通じない
恐らく私を罵倒してるであろう彼女。
うん。良いの……。私もお産婆さんに毒吐いたからね……。良いの良いの……。
うん。私は怒らないよ………。
優輝菜「(イライライライラ)大丈夫。
もう直ぐ終わるから………」ニコッ!
グワシッッッ!!!
妊婦さんに髪を引っ張られた
優輝菜「(ピキッ!)痛いんですけど〜〜〜………。私を引っ張っても痛みは消えないよ〜〜〜」ニコニコ
バシバシバシバシ
優輝菜の太腿を叩いた
優輝菜「(ピキピキ)痛い〜〜〜!!」
通訳「すみません。遅くなりました」
優輝菜「この妊婦さん叩いたり髪引っ張ったり……仕事の邪魔する〜。」
通訳「……………………………。
子供も産んだことのない貴様に言われたく無いと………」
優輝菜「え〜〜〜〜〜〜!!!
私を幾つに見えてんだ? もう孫もいるよ?」
通訳「それは誠ですかっっっ!!!」
優輝菜「伝えて。3人の母で、もう直ぐ二児のお婆ちゃんです……と。」
「嘘でしょ〜〜〜〜〜〜!!!
二十歳位にしか見えないっっっ!!!」
優輝菜「すっげ〜嬉しいけど、あと数年で四十だよ………」
「っっっ!!!」
優輝菜「世間話はお産が全て終わってからね〜〜〜!!!」
「ぎやぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
優輝菜「……………………………。
いきんで〜〜〜〜〜〜っっっ!!!
目ぇ瞑らないでっっっ!!!
自分のお臍見ていきむのっっっ!!!
そう!うまい。うまい!!!」ナデナデ
バシッ!
払われる優輝菜の手………。
優輝菜「はぁ〜〜〜〜〜〜………。
分かった……。もう触らないから……
あと十分位だから頑張って!!!」