浅葱色に射す一筋の泪
新八「無理すんなよ………?」
優輝菜「今私が頑張んなきゃ……妊婦さんが死んじゃう………。
帰ったら一日休み頂戴って歳が帰ったら伝えて……」にこっ!
武田「俺も手伝うか………?」
優輝菜「……………………………。
うん。手術になるかもしれない。
手伝って欲しい………」
武田「………………。ふっ!素直だな」
優輝菜「正直、ビビりまくってる……。
武田 観柳斎がいてくれたら助かる」
武田「……………………………。
調子狂うぞ………」
武田もバイクの準備をして2人で村へ向かった
左之「泣いてたな………。優輝菜」
新八「怖ぇ〜んだろうな……。言葉も仲間もいない、知らない土地での命の問題だもんな………」
平助「傷だらけだった……。頭もボサボサだった………」
一「最早優輝菜は戦なのだろうな……」
ーーーーーーーーーーーー
一時間弱で屋敷に到着した優輝菜達……。
武田「こんな不衛生な状態で………」
優輝菜「……………………………。
最悪はやるしかない………」
そんなこんなしている間にもう一人の妊婦さんのお産が始まった
武田 観柳斎………失神寸前………。
優輝菜「お疲れ様!!良く頑張ったね……」ナデナデ
感動とホッとした妊婦さんは号泣。
武田「……………………。凄い………」
優輝菜「神秘的でしょ?」
武田「いや……。凄い………」
優輝菜「何だお前………」
優輝菜は処置を終えると、妊婦さんと赤ちゃんの頭を撫でて部屋を出た
そして……最終決断………。
産婆「もう限界です……。母子共に危険な状態です」
と、家族に伝えたお産婆さん………。
優輝菜「危険な状態なら、最終手段を取りましょう」
旦那「何がある」
優輝菜「お腹を切ります」
旦那「っっっ!!!」
優輝菜「このままだと二人とも死んでしまいますっっっ!!!」
この旦那様……。開化派でも、幹部の位にいたし、貴族の中でもかなり地位の高い人だ。 だからプライドもお高い。
優輝菜「一割でも助かる見込みがあるなら助けたい……。赤ちゃんだって……生まれて来たいと思ってるし、奥様も生きたいと思ってます!!!」
旦那「もし、どちらかを諦めなければならない時は………」
優輝菜「……………………………。
日本国では母体優先です」
旦那「子供を助けろ」
優輝菜「はぇ?」
旦那「子供だけは生かせ」
武田「何故だっっっ!!!」
旦那「子孫は必要だ」