浅葱色に射す一筋の泪
旦那「優輝だ………」
優輝菜「ははは………。日本の名前。
……………………………。
て………。はぁ〜〜〜〜〜〜???」
旦那「お前の本当の名は優輝菜だろ?」
優輝菜「……………………………。
え〜〜〜〜〜〜っと………。」
旦那「みんな知ってる。何故偽名を?」
優輝菜「……………………………。
私は歴史に名を残してはいけない……」
旦那「龍神だからか?」
優輝菜「っっっ!!!」
旦那「心配すんな……。感謝してる」
と、旦那は去って行った
優輝菜「何故だぁーーーーーー!!!」
通訳「どうするんです………」
優輝菜「ヤバイ……。言い訳言い訳……」
武田「良いんじゃねぇか?命の恩人だろ」
優輝菜「……………………………。
いや……。日本軍を信用してるかどうかは分かんないだろっっっ!!!」
寝てられない。言い訳考えないと……
日清戦争の前に李朝朝鮮戦争になってしまうっっっ!!!
何て日だっっっ!!!
優輝菜は頭を抱えながら日本軍が掘った井戸へ向かった
顔を洗い、冷静に冷静に………
優輝菜「くそっっっ!!!」
「何がだ」
優輝菜「名前も龍神もバレてた………」
ズゴンッ!
優輝菜「っっっ!!!
ってぇーーーーなぁーーーー!!!
ってうわぁっっっ!!!」
「何やってんだっっっ!!!馬鹿!!」
優輝菜「歳ーーーーーー!!!
お疲れ様……。無事に帰って良かった」
土方「あぁ。お前もご苦労さん………
一難去ってまた一難だな……」
優輝菜「何でバレたんだ………」
土方「龍神までは意外だったが、名前はバレるだろ……。普通………」
優輝菜「……………………………。
そう? 私は絶対の自信があったんだけど………」
土方「っっっ!!!
その自信は何処から………」
優輝菜「言葉の壁………」
土方「名前はバレるだろ………」
優輝菜「閔妃と会うのが怖いな………」
土方「正直に謝れ。戦に発展する前に………」
「勇っっっ!!! ちょっと来い!!」
優輝菜は後ろから襟首を掴まれ、連行された
優輝菜「ぐぇ」
土方も後を追う
優輝菜「助けようとは思わないの?」
引きずられたままの優輝菜は土方に問う
土方「……………………………。」
引きずられている相手は閔妃
部屋に投げ捨てられ、閔妃は玉座に座った
閔妃「この度の件は感謝する。優輝菜」
優輝菜「おほっ!おほっ!おほっ!おほっ! 苦しかった………」
土方「……………………………。」
閔妃「さて……。同盟を組むか。龍神。
そろそろ清が動くぞ」