浅葱色に射す一筋の泪





優輝菜「ふほほほほほほほ」


閔妃「なんだ……気持ちが悪い笑い方だ」


優輝菜「えぇ〜〜〜〜〜〜!!!」

チラッと土方を見ると、確実に笑いを堪えている………


閔妃「日本軍と事大党とアジア統一の夢を共に叶えてやる」


優輝菜「でけぇ野望だな………」


閔妃「貴様の野望だろっっっ!!!」


通訳「ふふふふふ。ほほほほほほほほ」


全「っっっ!!!」


優輝菜「閔妃に飲み込まれたかっっっ!!!大丈夫かっっっ!!!通訳!!!」


通訳の肩をガクガク揺らす優輝菜


通訳「……………………………。
笑いを堪えられなかっただけです……」


優輝菜「脅かすなっっっ!!!
閔妃に食われたかと思っただろう!!」


閔妃「わらは大蛇か何かか………」


優輝菜「えぇ……。まぁ………」


閔妃「ふざけるなっっっ!!!」


優輝菜「じょっ!!! 冗談です!!」


土方「宣戦布告を仕掛けて来た様です。
日本軍の応援艦隊が間も無く到着する模様……。戦に備えて頂きたい」


優輝菜「マジかっっっ!!!」


土方「東郷にも清が動き出した事を伝えに行ったんだ」ニコッ!


優輝菜「流石土方………」


通訳「此処は危険では………」


優輝菜「絶対安静の母が一名……。
3日は動かせない」


土方「よし。4日後に軍以外の村人を安全な場所に移す!!!」


優輝菜「何処が安全な場所なんだよ…」


土方「軍を総出で市街に街を作る」


優輝菜「3日で出来んのかよ………」


土方「村人もいるだろ……。今こそ力の見せ所だ。事大党の村人も移す」


優輝菜「暴動起こるんじゃね?」


土方「戦なんだ。一家の主が戦に出ている時に敵派だった奴らに暴動を起こすなら…………。


この国は始まりもしねぇ〜。少し信じろ。仲間達を………」


優輝菜「纏め役がいなくて大丈夫か?」


土方「聞いてたか?信じろ………」


閔妃「善は急げだ!!!村人も動員し、街を作れっっっ!!!」


優輝菜「軍医と通訳さん達を休ませてあげて……。寝ずの仕事で倒れたら困る」


土方「分かった。軍医と、お前は休んで良い。戦で倒れたら困るからな……。体力を温存してくれ」


軍医「ありがたき幸せ」





ーーーーーーーーーーーー





街づくり委員は日本軍の幹部を筆頭に二つの街を一万ずつの兵で交代制で始まった。


出来るだけ北の方に………


掘っ建て小屋だが、雨風を凌げる1世帯一件の家。各街に五つずつの井戸を作り、畑も作った。 物資も定期的に軍が送る手筈を整えた


優輝菜「日本軍すげぇ〜〜〜〜!!!」


閔妃と視察に来たのは三日後………。


閔妃「本当に街だな………」









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