浅葱色に射す一筋の泪




通訳「優輝菜さんは……凄い………」


優輝菜「∵ゞ(≧ε≦o)ブッ

何だよ……急に………」


通訳「知識が凄すぎる」


優輝菜「勉強すれば誰でも出来る」


通訳「未来は凄いな………」


優輝菜「信じてるの?」


通訳「嘘なのか?」


優輝菜「本当だよ。百三十年ほど未来の人間だよ……」


通訳「どんな世になってる?」


優輝菜「機会が発展し、空気は汚れてるし、勉学も大変だし、良いことばかりじゃないよ。私は……文久3年にこっちに来たんだけど、あの時代が好き……。

いや……元治元年頃かな………」


通訳「何故……」


優輝菜「争いは酷かったけど、街は暖かかったし……。

京に戻りたいな〜〜〜……」


通訳「激動の時代が暖かい……?」


優輝菜「みんな生き生きしてたしね」


通訳「副長と恋仲ですしね………」


優輝菜「ん〜〜〜〜〜〜。
あまり逢瀬とか出来なかったけどね。
土方が忙し過ぎて……。

どっちかが撃たれたり、刺されたり、泣く日々も多かったし………」


通訳「刺された………?」


優輝菜「道を歩けば敵だらけだしね。
撃たれたのは慶喜庇ったの………」


通訳「徳川慶喜公をっっっ???」


優輝菜「慶喜と会談し終えた時にね…。
慶喜が大政奉還して、ブチ切れた慶喜の側近に撃たれた。

後悔はしてない。新選組の仕事は上様を守る事……。慶喜を守れて誇りに思う」


通訳「だからっっっ!!! 鳥羽伏見の戦いが速やかに終結し、調印が結ばれたんですね………」


優輝菜「この時代の主要人物は本当に凄い人達だよ……。晋作や、坂本さん、伊藤博文、西郷さんは本当に頭が良い。うちの副長もね……。そこに入って来た東郷平八郎。
日本国は……無敵だよ………。」


通訳「首相ともお知り合いですか……」


優輝菜「通称麻呂。奴はなるべくして総理大臣になったんだよ……。」


通訳「奴って…………」


優輝菜「麻呂はまた日本国を変えてくれるよ………」


通訳「どうやって?」


優輝菜「私も寝て良いかな……。
10日位寝てないんだよね………」


通訳「すみませんっっっ!!!
彼女が起きたら起こします」


優輝菜「通訳くんも少し寝なよ」


通訳「しかし………」


優輝菜「仮眠は大事………」


通訳「……………………………。
はい。では……、少しだけ………」


優輝菜「おやすみ…………」





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