浅葱色に射す一筋の泪




勇司「双子なのに何でこうも違うんだろうな………」


優愛「私はそんな母上が好き」ニコッ!


歳輝「それは!姉上が母上に似てるからでしょ!!」


優愛「良いことじゃないの!!!」


勇司「誰も嫁に貰ってくれないぞ!」


陸「お前が戻れなかったら……18になったら貰ってやるよ……」ナデナデ


優愛「……………………………。うん」


陸「なんだ……両親が恋しいか?」


優愛「別に……平気……。ご飯作る…」



……………………………




下の子達が寝て、優愛はベランダに出た


優愛「……………………………。
星が………少ない………」


ガラガラガラ


陸「あれ?何してんだ。こんな所で…」


優愛「陸は?」


陸「タバコ………。少し離れてろ……」


優愛「何で?」


陸「体に悪いから」


優愛「じゃあ何で陸はタバコ吸うの?」


陸「知らねぇ……。気付いたら……もう吸ってたからな………」


優愛「私がやめてって言ったらやめてくれる?」


陸「やめねぇよ………」


優愛「そう………」


陸「早く帰れると良いな………」


ポロポロポロポロ

優愛「うん………………」


陸はタバコの火を消し、優愛の頭を撫でた


陸「我慢してたんだろ? 土方さんだと思って泣いて良いぞ」


フワッ!


優愛「……………………………。
うわぁ〜〜〜〜〜〜ん………」


陸「帰れるまでは……守ってやるから」


優愛はコクンコクンと頷きながら陸の胸で泣く


……………………………


勇司「父上が見たら陸殺されるな……」


「うん。 黙っててやれよ?男だろ?」


勇司「お前誰………」


「何ヶ月も一緒にいて名前も覚えられてないんだな………。 魁斗」


「悠馬」


勇司「魁斗に悠馬………。 宜しく」


魁斗「帰れるかな………」


勇司「優愛は帰りたく無いんじゃねぇ?」


悠馬「陸は優愛をそうゆう風には思ってねぇよ?」


魁斗「この時代じゃ犯罪だしな……」


勇司「可哀想だな……。優愛……」


魁斗「まぁ。帰れば忘れんだろ」


勇司「どうなんだろうな……俺ら……」


悠馬「胸貸してやろうか?」


勇司「ふざけんなっっっ!!!」


悠馬「お前だって我慢してんだろ?」


勇司「……………………………。
我慢って……なんだよ………」


魁斗「俺らも過去行った時は絶望的だったんだ………」


勇司「俺は………。俺が泣いたら……皆が不安になるだろ………」





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