浅葱色に射す一筋の泪




陸は今までの事を全て話した。


子供達は2人の子供達だと言うことを……。


母「優衣も過去に飛んだのね……。

あの日……、火を放った私に気付いた優衣が携帯で消防に電話して水を被って私達にも水をかけて私のネックレスを取って毛布で包んだの……。そして優衣が私達の上に乗って言ったの……。


優輝菜の死を無駄にしたら許さないって…………………。


私達は助かり……優衣は助からなかった。 私は刑務所の精神科行き………。

莫大な保釈金で出て来て、執行猶予が付いてるの。

漸く退院して……新しい生活を始めたのよ?」ニコッ!


父「近所の人当たりが酷かったが……、此処に建て直して良かった………。


孫に………会えたな………」


キツイ………。此処に預けて良いものか……。


陸「過去に帰れる保証はないんです」


母「此処で育てるわ………」


陸「正直迷ってます。過去を知って…、子供達が過去に戻ったら……」


父「……………………………。」


母「……………………………。」


凜「この子達を死なせるわけにはいかない…………」


母は腕を捲った……酷い火傷の痕……


母「娘2人を失って、孫もなんて……出来ない……」


父「大丈夫か?」


母「大丈夫。また……生きる希望が出来た。 この子達を……育てます」


陸「きっと優輝さんと優衣さんは泣いてます。帰れるチャンスがあれば……帰してあげてください……」


母「分かった」


陸「毎日来ますから………」


優愛「陸……………………。」ボソ


陸「危なければ……直ぐに連れて帰る。
とりあえず……暮らしてみろ」ボソ


優愛「いや……。行かないで……怖い」ボソ


父「じゃあ……君達も安心して任せられると思うまで此処にいれば良い」


母「ご両親の許可が下りればね……」


陸「俺は一人暮らしなんで……」


父「じゃあいれば良い」


凜「私達も平気……。」



ーーーーーーーーーーーー



奇妙な共同生活が始まり十日………


穏やかに過ごす日々………


広い庭で遊ぶ子供達。連合は日中は仕事でいない。祖母と6人+凜と過ごす


祖母と凜は母娘の様だ。料理を教えて貰い、洗濯を一緒に干し、皆で買い物に行く。


勇司と優愛が誠と愛優の稽古を付ける。


誠「木刀が良い!!」


勇司「無いんだから鉄パイプで我慢して」


それを聞いた祖父が皆の竹刀と木刀を買って来た


優愛「お婆ちゃん!水遊びしても良い?」


季節は夏。 汗ダクで遊ぶ子供達


そう言えば祖父はプールを買って来て、祖母は水着を買って来る



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