浅葱色に射す一筋の泪




『強くなったな………』


優輝菜「え………………………。」


『俺が死んだことをいつまでも責任感じてビビってんじゃねぇよ………』


優輝菜「……………………………。
拓………先輩……?」


『未練が残ってるとあの世行けねぇ〜んだってよ……。テメェーのせいだ!』


優輝菜「……………………………。」


『お前じゃなくてもあの時は俺はあぁする。お前が責任感じる事じゃない』


優輝菜「……………………………。」


『さっき、お前……、翔に言ったろ。
事故って死んでも翔のせいじゃないってよ……。 俺もそう思ってる』


優輝菜「……………………………。」


『総長として逝けたのは……俺には最高だ』


優輝菜「……………………………。
残された人達は……凄い苦しんだんですよ………」


『戦闘機………』


優輝菜「はぃ?」


『突っ込んで行ったのは何処の馬鹿だよ……。仲間は止めてただろ』


優輝菜「……………………………。

戦闘機を撃墜させるにはあぁするしかなかったんです……。

敵は……何なんですかね……」


『あいつも中国の空軍だ。タイムスリップ……。お前と同じ………』


優輝菜「何で……」


『あいつらも不慮の事故だ……。
清を守る為に戦ったんだ………』


優輝菜「へぇ〜〜〜………」


『どうする……。これから………』


優輝菜「どうって?」


『どう生きる?』


優輝菜「私は………」


『死んだらまた家族や仲間を悲しませる事になるぞ』


優輝菜「……………………………。」


『俺の死を引きずってると俺が成仏出来ねぇからな………』


優輝菜「私は………」


『ま。もう決めてんだろ?』


優輝菜「はい………」


『どっちにしても……俺の死を引きずるな……』


優輝菜「分かりました。

……………………………。


私のせいで……申し訳ありませんでした。 お疲れ様でした………。」


『……………………………。あぁ……。

じゃな〜〜〜』


一瞬空気が冷たくなった様な気がした。



逝けた………のかな………?





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