浅葱色に射す一筋の泪





毎月届くプレゼントは組にとって、楽しみの一つとなり、湘南連合は減って行った。


中には、帰りたくないと言う仲間達もいた………。


大体届くのは薬やら本やら電池やら電池で動くカラクリなど……生活必需品。


優輝菜や優衣も手紙を光った仲間に渡す


ビックリしたのは自転車数台。


まだこれに乗って外には出られないな…


筆ペンや半紙、下着や生理用品もいつも大量に届く。


幹部の奥様方にも下着や生理用品をお裾分け………


シャンプーやトリートメントは奥様方には評判。


翔「俺は……残りたい。この時代の方が性に合ってる」


優輝菜「もう、翔は特攻隊長だもんね……。銃もうまいし……」


翔「だろ?こっちで漸く食っていける様になったんだ………恋仲も出来たし…」


優輝菜「マジかっっっ!!! そりゃ帰りたく無いよね〜〜〜………」


翔「あぁ………何とかなんねぇかな…」


優輝菜「祝言挙げて帰っちゃったら彼女が可哀想だしね………」


翔「はぁ〜〜〜〜〜〜………」




ーーーーーーーーーーーー





そんな生活が三年間続いたある満月の夜。



ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン


バイク音が鳴り響く……


新選組と子供達は慌てて外に出た………


フルメット被ってるから誰かは分からないが……体がガッチリしていた……


みんなは息を飲んでフルメットを取るのを待った


男は、エンジンを切り、ゆっくりメットを取った……


優愛「っっっ!!!

陸ーーーーーーーーーーーー!!!」


優愛は陸に抱き付いた


陸「迎えに来た……」


陸は優愛の為に戻って来たのだ……。


土方「……………………………。」


優輝菜「優輝菜………泣きます……」


陸「この時代で生きて行ける様に、お前が帰ってから自衛隊で鍛えて来た……」


優愛「あり……がと……」


号泣の優愛を抱き締める陸………。


左之「……………………………。
かっこ良過ぎだろ………」


陸はバイクから降りて土方の前に立った。


陸「返します」


陸が渡したのは懐刀………。


土方「……………………………。
あぁ……。 だが優愛はやらねぇ……」


優輝菜「土方殺します………」




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