浅葱色に射す一筋の泪
数日後に桂さんは亡くなった……。
少しだけ史実より長生きして……。
土方「背負い込むな……。全てを変えるのは無理だ……」
優輝菜「もう少し早く気付いてあげられれば……」
土方「……………………………。
俺が死んだらお前……生きていけんのかよ………」
優輝菜「ふふ…。どうかね?」
土方「まぁ……子供達や孫がいるから大丈夫か………」
優輝菜「……………………………。
そだね………」
土方「……………………………。
悲しいって言えっっっ!!!」
優輝菜「全然大丈夫!!!」
土方「ふっ! 笑ってろよ……。桂も喜ぶ………」
優輝菜「うん……。歳は?私が死んだら淋しい?」
土方「っっっ!!! 発作出てんのか?」
優輝菜「元気だよ?だけど、寿命まで……あと数年………」
土方「親父に看て貰ってんだろ?」
優輝菜「うん。今んとこ問題ない」
土方「俺より長生きして豪遊してくれ」
優輝菜「一緒に死ねたら幸せだと思わない?ヨボヨボになって、家族に看取られたら……良いな……。私も……歳を看取りたくないから………」
土方「順番で言ったら俺だろ?」
優輝菜「そうだけど……」
土方「生きたいか?」
優輝菜「うん」
土方「じゃあ……気張れ……」
そう言って優輝菜を引き寄せる土方。
優輝菜「愛してる……」
土方「同じく………」
ーーーーーーーーーーーー
時空の乱れにより、史実より大分前倒しになっている世の中で、優衣と父と母は診察の合間に薬の開発に勤しんでいる。
優輝菜は、第一号の飛行機の到着に立ち合っていた。
3回に分けて来るそうだ………
空軍「すげーーー。第一号だけあって……ちゃっちいな……改造に改造して……戦闘機作らないとな………」
初飛行は重大連なって飛んでいた
左之「すげ〜〜〜〜〜〜………」
晋作「乗りたいな………」
坂本「地に足を付けんといかんが……」
麻呂「俺も良いや……」
優輝菜「乗りたいっっっ!!!」
歳輝「俺もっっっ!!!」
誠「僕もっっっ!!!」
優輝菜「……………………………。
操縦教えてっっっ!!!」
陸「はぁ?」
優輝菜「私も乗る」
グイッ!
土方「冗談じゃねぇ!!!」
優輝菜「大丈夫だから………」
土方「信憑性……全くなし!」
優輝菜「……………………………。」
ここは折れて、土方がいない時に練習するしかないな………
優輝菜「乗りたいなぁ……」
土方「ダメだ」
優輝菜「意地悪」
土方「結構だ」
ーーーーーーーーーーーー