浅葱色に射す一筋の泪





優輝菜「あぁ………。おはよ………」


全「おはよう」


陸斗「優輝……ごめんなさい」


優輝菜「(ピシッ!)だ……大丈夫…」


土方「久々に良く寝れたんじゃねぇか?」


優輝菜「そうなんだよね〜〜〜!!!
今日は体が軽いよ!!」


優愛「母上……大丈夫?」


優輝菜「うん……大丈夫……」


優愛「朝餉の準備出来てるから食べよう?」


優輝菜「……上げ膳っっっ!!!」


優愛「ふふ………」


優輝菜「申し訳ない………」


優愛「…………………。陸斗のせいだし……気にしないで?」


優愛の手料理は……美味しかった


片付けと掃除は優輝菜がやり、優愛を少し休ませた


優愛「…………………母上」


優輝菜「はいはい。何でしょう」


優愛「何で父上だったんですか?」


優輝菜「はい?」


優愛「父上と夫婦になろうと思った理由……」


今は女二人……男4人はお散歩中。


優輝菜「私より……強かった事と……、
厳しくも優しい所かな……」


優愛「へぇ〜〜〜。 じゃあ、祝言を挙げようと思った決定的な決め手はある?」


優輝菜「ん〜〜〜〜〜〜………ない!」


優愛「無いの?」


優輝菜「歳しか考えられなかったし?
そもそもさ……、歳にしか私は扱えないでしょ………」


優愛「……総司くんも……母上を好いてたんでしょ? 総司くんは……父上より優しいのに、なびかなかったの?」


優輝菜「…………父上がいなかったら分からないね……(クスッ!)」


優愛「っっっ!!! 本当に?」


優輝菜「さあ……。 そもそも、総司とどうこうって考えたこと無いし」


優愛「土方になれて良かった?」


優輝菜「ははは……。今でも変わらず歳を好いてる……。幸せだよ……」ふふ…


優愛「母上!」ギューーーーーー!!


後ろから抱き着く優愛。


優輝菜「はいはい」


優愛「死なないでね?」


優輝菜「はいーーーーーー?
死ぬつもりなんて無いけど?」


優愛「天寿を全うして……床で皆に看取られてね?」


優輝菜「……………………………。
もう……そんなこと考えてんの?酷くね?」




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