浅葱色に射す一筋の泪




優輝菜は土方の後ろに乗った。


土方「ちゃんと掴まれっっっ!!!」


優輝菜「景色見たいの…………」


優輝菜はいつも後ろにいる時は捕まらない。族にいれば誰も捕まらない。


踏ん張るものだ


グイッ!


土方はお腹に手を回させた


優輝菜「え〜〜〜〜〜……恥ずかしい」


土方「……………………………。

普段のお前の行いのが恥ずかしい」


ゴンッ!


土方の頭に頭突きをかます優輝菜。


まぁ。お互いフルメットだから痛くも痒くも無いのだが………


土方「可愛くねぇ………」


優輝菜「優輝菜はこうゆう人間です」


土方「……………………………。

いつ人間になったんだ」


優輝菜「……………………………。

先日………」


土方「ふっ! どうだ。人間になった気分は………」


優輝菜「清々しい」


土方「良かったな………」


優輝菜「幸せの極み!!!」


歳輝「……………………………。

馬鹿だ………」




ーーーーーーーーーーーー




屯所に帰る前に父の診療所へ………


父「……………………………。

クラゲか? 夏が終わればクラゲが出る事くらい分かってただろ…………」


母「はぁ〜〜〜〜〜〜………」


父開発の軟膏を貰って帰った………




……………………………。




土方「クラゲが出る事分かってて入ったのか?」


優輝菜「クラゲの存在自体忘れてた…」


土方「本当に人間になれたのか?」


優輝菜「……………………。多分……」


土方「恐らく猿のままだ………」


優輝菜「え? 私猿だったの?」


土方「っっっ!!!違うのかっっっ!!!」


優輝菜「知らねぇよっっっ!!!

お前が言い出したんだろっっっ!!!」


土方「………………………………。

どう考えても猿だろっっっ!!!」


優輝菜「せめて犬………。」


土方「ゲラゲラゲラゲラゲラ。 優輝菜より可愛いじゃねぇかっっっ!!!

犬なら土佐犬だな………」


優輝菜「(ブチッ!) 貴様は何だ!」


土方「俺か?俺は狼だろ………。
壬生の狼と呼ばれた男だ」


優輝菜「壬生狼………」


土方「…………………。そうだろ……」


優輝菜「……………………………。」


土方「おい猿…………」


優輝菜「土佐犬です」


土方「ふっ! 土佐犬で良いのか?」


優輝菜「狼と共に戦うには土佐犬じゃないとね〜〜〜〜〜〜」


土方「そうだな」


歳輝「……………………………。

何なんだ………この奇妙な会話は……」




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