浅葱色に射す一筋の泪
総司「いちいち討ち取った相手に追悼しなくても……」
新八「殺し過ぎたからな……。キリがねぇ………」
優輝菜「…………今は、仲間だから」
勇司「やっぱ新選組の原点は禁門の変?」
優輝菜「私は池田屋かな……」
幹部「池田屋だなぁ〜〜〜………」
歳輝「池田屋?」
優輝菜「新選組の強さを世間に知って貰えた日だからね………」
土方「吉田を追いかけて行きやがったがな………」
優輝菜「麻呂はね……大日本帝国に必要な人材……」
土方「はいはい。総理大臣様様だろ?」
優輝菜「そうですっっっ!!!」
勇司「池田屋?」
総司「長州討伐の一貫だよ……」
優輝菜「麻呂も池田屋にいたんだよ」
勇司・歳輝「え〜〜〜〜〜〜!!!」
優輝菜「史実では、麻呂は池田屋で死んでた筈なの………。 だけど、変えちゃった………」
歳輝「生かしたって事?」
優輝菜「古高俊太郎もだよ?」
歳輝「古高さんもっっっ!!!」
土方「……………………………。
無茶するのが優輝菜だ……」
勇司・歳輝「知ってます」
優輝菜「おいこら……」
一「もし史実通りなら……」
土方「一と新八以外はこの世にいねぇ」
左之「お前らも……」
と、勇司と歳輝の頭を撫でる左之。
優輝菜「正直……武士として死にたかったかな……とか、思ってたりする?」
平助「俺は生きてて良かった」
総司「私も……。そもそも私は労咳ですし、優衣や子供達に会えて幸せだよ」
土方「俺もだ」
左之「……………………………。
俺は……生きてんのか死んでんのかも分かってねぇからな……」
優輝菜「そっか……。良かった」
一「お前はどうなんだ………」
優輝菜「んぁ?」
一「史実を捻じ曲げたこと……後悔してるか?」
優輝菜「皆が生きててくれたことには感謝してる……。後悔はしてない。」
土方「でも……?」
優輝菜「はぁ?」
土方「今のお前の顔は、何かに怯えてる」
優輝菜「史実を……変えたからか……、
全てが前倒しになって……発展が早過ぎる……。 核が開発されたら……第三次世界大戦が起きたら……って思ったら……怖くて仕方ない」
土方「それは……お前に発作が起きたら……作られた証拠だ。今出てないなら大丈夫だろ。 それに……大日本帝国はアメリカに宣戦布告はしねぇ……」