浅葱色に射す一筋の泪




挨拶を済ませ、壬生寺へ行き……


此処に眠る新選組の冥福を祈った


芹沢 鴨
平山五郎
阿比原栄三郎
田中伊織
野口健司
奥沢栄助
安藤早太郎
新田革左衛門 
葛山武八郎


優輝菜「守れなかった人達………」


土方「……………………………。」


勇司「芹沢鴨………」


新八「うちの筆頭局長だ………」


歳輝「筆頭局長が殺られたの?」


一「……………………………。
暗殺だった……。平山も野口もな……」


優輝菜「他の人達は……池田屋で亡くなった人や、深手を負って亡くなった人。病気で亡くなった人………」


勇司「……………………。そうか……」




ーーーーーーーーーーーー




西本願寺へ向かい、住職に挨拶をし


光縁寺の合同墓
・松原忠司、桜井勇之進、小川信太郎、市橋鎌吉、田内知、田中寅三、
加藤羆、矢口健一郎、佐野七五三之助、中村五郎、中村五郎、茨木司、
富川十郎・大石造酒蔵


お線香をあげ、皆で合掌…………。


優輝菜「松原さん………」


苦しかっただろうな………。


死ぬなら病気じゃなく戦争で死にたい。


優輝菜はずっとそう思っていた………。


左之「腹減ったな………」


優輝菜「お蕎麦が食べたいです」


土方「いっつも………蕎麦だったな…」


優輝菜「お蕎麦大好きっっっ!!!」


総司「蕎麦で良いよ?」


平助「……………………………。
猿のためなら仕方ねぇ………」


優輝菜「誰か!笹舟の用意をっっっ!!!」


またお蕎麦屋さんに着くまでギャイギャイ言い合う優輝菜と平助………。


優輝菜「島流ししてからお蕎麦にしましょうね!」


平助「お前………蕎麦を食えるのか?
箸は持てるか?」


優輝菜「ふふふ。平助より蕎麦のが長いなんて……恥ずかしくない?」


平助「俺のが長いっっっ!!!
猿は猿らしく、見猿、言わ猿、聞か猿で黙ってたらどうだ?」


優輝菜「誰かっっっ!!! 楊子持ってこいっっっ!!! 平助より長い楊子で一突きにしてくれるっっっ!!!」


土方「勇司……、京はどうだ?」


勇司「京都ですよ? 風情があって良いね?」


歳輝「父上と母上の基軸が見れて良かった………」


左之「あぁ……おまさ連れてくれば良かった。 実家に行きたいだろうしな…」


優輝菜「無視かっっっ!!! 楊子!!」


新八「俺と一は此処が実家の嫁じゃねぇからなぁ………」


一「あぁ………」


平助「ゲラゲラゲラゲラ

猿の言葉は分からねぇみたいだな!」


優輝菜「酷いね………」




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