忘れ物を届けに




連れてこられた先は一番最上階にある牢屋だった。
重い鎖が肌を締め付けアザになる。
真っ暗闇の中、一人ポツンと閉じ込められた。

(窓があんなに高くにある…)

逃げ出すこともできない。
ああ、絶望的。

知らない土地で知らない動物に出会い、今一人で閉じ込められている。

(私、今日学校だったんだよな…まわりの人、心配してないかな…)

そして目を閉じた。



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