みんな病んでる。
そこには、サツキがいた。
私を見ると、はっとしたが、すぐに穏やかな笑顔を見せた。
「日直、ゴミ捨て忘れたみたいだね」
そう言うと、彼女は教室を出て行った。
サツキは、ゴミ箱の蓋を開け、ひとりでじっと眺めていたようだった。
私もゴミ箱を開けてみる。
うわぁ……。
大量の髪の毛が入っている。
このうちの何割かは、私のDNAで占められているのだろう。
そう思うと、何だか誇らしい気分になった。
思い起こせば、サツキはこれを見て、何を思っていたのだろう。
☆
次の朝、私はサツキのことを考えながら登校した。
教室では、サツキは男女入り混じった友人に囲まれ、談笑していた。
私は、自分の席に着くなり、英語の教科書を広げた。
小テストがあるかもしれない。
小テストでも、抜かりなくやらなければならない。
私を見ると、はっとしたが、すぐに穏やかな笑顔を見せた。
「日直、ゴミ捨て忘れたみたいだね」
そう言うと、彼女は教室を出て行った。
サツキは、ゴミ箱の蓋を開け、ひとりでじっと眺めていたようだった。
私もゴミ箱を開けてみる。
うわぁ……。
大量の髪の毛が入っている。
このうちの何割かは、私のDNAで占められているのだろう。
そう思うと、何だか誇らしい気分になった。
思い起こせば、サツキはこれを見て、何を思っていたのだろう。
☆
次の朝、私はサツキのことを考えながら登校した。
教室では、サツキは男女入り混じった友人に囲まれ、談笑していた。
私は、自分の席に着くなり、英語の教科書を広げた。
小テストがあるかもしれない。
小テストでも、抜かりなくやらなければならない。