月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
序 親友以上、恋人未満。
「なあ、何でこんなとこにいんだ?」
――消えたくなったからかな……。
「ねえ、何であそこにいたの?」
――最悪が現実になったからだ……。
不幸の上に出逢い、繋がった友達。
……今ね、幸せなんだ。
なんだったらあの不幸も、いらないことじゃなかったのかもって、思えるくらいに。
──出逢ったのが、君だから。