月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


「あの、涼音……」
 


もう一人が、そろりと歩み出た。




(あ)
 



何だろう……空気が、違う。



(麗音、私はもう、大丈夫みたい)



「涼音と話したいんだったら」
 


苺花が声を張り上げた。



やや威圧するような喋り方だ。



クラス内の女子が、動きを止め苺花と涼音を見る。





「涼音に謝って」




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