月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「それに私、結構麗音に怒鳴ったりしたから……それがまた何だか女子にウケてしまったらしい」
『………? よくわかんねーけど、俺と涼音が友達になったことで、ちょっとは変わったってことか?』
「そういうことかな。だから、麗音のおかげなんだよ」
『あああ~、何かすっげ嬉しいー』
「落ち着け。麗音にはほんと感謝してるんだ。何かお礼したいんだけど、何かある?」
『お礼? そんな必要ねーけど……何かって?』
「例えばー……何かほしいものとか、行きたいとことか」
『ほしかったのは友達だし、行きたいのは涼音のとこだったからなー』
「うん、うちはいつでも来ていいから。って言うか来て。プレッシャーが半端ないの」