月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
『プレッシャー? 涼音ん家に行っていいのは嬉しいけど……どういうこと?』
「梨麻ちゃん――私の叔母で、鈴斗のお母さんがね、麗音のことまた連れて来い連れて来いってうるせーのよ。だから、明日にでも来ない?」
『り、涼音の家族に求められているのか……っ』
「うん、それが事実だけど、漣とかに言うときは言葉は変えてね。『呼ばれてる』とかに」
『嬉しいけど――俺しばらくは部活でこの前みたいに空いてる時間ないんだ……』
「あー、だよねえー」
『でも涼音んとこ行きてー』
「んー……、あっ、麗音またご飯食べにくるってのは?」