月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
初っ端から噛んでどもって噛んでいた。
それから麗音の誤解を解いてから長々と話し込んだ。
やっぱり最初は泣き声だった。
漣からたまに電話がかかってくることはあるらしいが、内容を聞けば完全に遊ばれているなーという感想だ。
電話を終えて、繋いでいてくれた機器を見る。
麗音と友達でよかったと思った。
嬉しいと思った。
幸せだと思った。
……明日が待ち遠しいと思う。
にやけてしまう顔で、時計とカレンダーを見比べる。