月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「あいつらもそんなノリだから、逢う機会があったら紹介するよ」
「頼むっ」
友達が増える……!
「レオ! お皿寄越しな。取ってあげるから」
歓喜する麗音に、反対側に座る梨麻が菜箸を持って言った。
麗音は一瞬きょとんとしたあと、軽く笑みを見せた。
「あ、お気遣いなさらずに」
「うわ~、性格までイケメンだね、レオ。言葉丁寧」
「結構可愛いよ、こいつ」
涼音の茶々に、梨麻は鼻で笑う。