月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


家族が顔を合わせる食卓。



大皿のおかずに、とりわけ用の小皿がそれぞれにあって。



無音なんてなくて、喋り声に包まれる時間。




麗音は一度として、経験したことがなかったもの。
 



同じ苗字の若月の、どこが違ってこうなるんだろうか。




「れお、れお」
 


梨麻の隣にいた鈴斗がやってきて、麗音の膝に乗った。



「………!」



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