月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「お、鈴斗いいとこ見つけたな」
「れお、おっきいねえ。りおちゃよりおっきい」
感動に震えまた挙動不審になっている麗音を見上げ、鈴斗はにぱっと笑う。
「りん、と……?」
「んー? なに、れおー」
「りりり、涼音、ここで俺が鈴斗をぎゅっとしたら犯罪だろうかっ」
「落ち着け。お前色んな境界見えなくなってるだろ。
鈴斗、麗音がぎゅっとしてもいいか? って」
「ぎゅ? ぎゅーするよー。ぎゅー」