月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「!!!!」
鈴斗の方から麗音に抱き着いて、麗音は泣きそうになっている。
「りおちゃもぎゅーする?」
「私がそんなことしたら面倒になるから遠慮だ」
「鈴斗……お前いい子だなあ……」
「またほわほわしてるぞー」
涼音にツッコまれ、麗音はバシッと自分で顔を叩いた。
涼音のご家族に醜態は見せられねえと気合を入れるが、ほわほわしたり涼音に抱き付いてぶっ飛ばされたり、
大体の醜態をすでにさらしている。