月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
自棄になっていたからかもしれない。
それでも、麗音は聞いてくれた。
そして解決法を考えてくれた。
話してくれたそれに、涼音は乗ることは出来なかったけど……。
「あそこに麗音が来てくれなかったら、私、望んだことをしていたと思う」
独り静かに、命を消していたとわかる。
「あ、でも麗音が責任感じないでね?
私を生かしたーとか、そういうのは違う。私が勝手に麗音に助けられたと思ってるだけだから」