月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


きっと、麗音には助けたとかそういう意思はないのだろう。



だから、自分の命は押し付けない。




「……ねえ麗音、何であの時、あそこにいたの?」
 



竹の子のしいたけも、松茸も季節ではない。




どうしてあんな山の、深いところにいたんだろう……。
 





ずっと訊きたかったけど、訊けないでいたことは涼音にもある。




< 170 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop