月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


「……そん時、俺の話も聞いてくれるか? 少し面倒な話だけど……」



「わかった。聞くよ」
 



涼音は迷わず返していた。
 


それは山の中での涼音の話のように、麗音が現実逃避してきた理由なのかもしれない。




(聞くよ。ちゃんと)
 



違えない。



それは絶対に。




「じゃあなー」
 



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