月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


全くその通りなので、多透は不承不承ながら肯いた。




「そういうわけだ。麗音も」



「はい」
 


心なしか麗音の声も沈んでいる。



……さっきの話を本当に実践しようとしていたのか……。




(……いっとにも来てもらうか……)




多透の出入り禁止がなくなったから、これから若月の道場に来ることになるだろう。




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