月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
もちろん、怪我をする可能性があることをしてほしくもないが……
多透にも麗音にも、譲れなかったり賭けたりしているものがあるように見えて、
ただ危険だからと、止めるのははばかられた。
景周の監視下という条件だし……と、涼音も渋々認めることにした。
結局、多透は久しぶりの練習に参加した。
長くこの場所で見なかったその姿は、懐かしいものだった。
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