月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


「………」
 


麗音は場所を離れることを望んだ。
 



空緒は、場所を変えると言った。
 




麗音が家を出ることを決めていた中に、兄の邪魔にならないため、という理由があることを涼音は聞いた。
 



麗音を護ることに空緒の意識を遣わせてしまい、本来出来ることをないがしろにさせてしまうのは嫌だ。




だったら自分はその場を離れて出来ることをしたい。



< 323 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop