月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


「私も麗音も、苗字若月でしょ? 

麗音が十八になってからだから当分先だけど、麗音がうちに入っても苗字は変わらない。


体面上は家を離れていないことに出来るし、空緒さんの意志が成されたら、結婚してましたーつってうち来ちゃえ!」



「おま……」
 



さすがに言葉を失う麗音、何だその短絡的だけど壮大な発想は。
 



さっきまで感動していたのに、今は顔が蒼ざめている。



涼音のびっくり発想についていけずに、ゆっくり頭の中で咀嚼(そしゃく)する。




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