月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「……馬鹿って言いすぎじゃね? 涼音から迫ってきたのに」
「せ……まってないよ! 私のは麗音の救済策っつーか……っ」
「俺はもう助けられてるよ。涼音は、ずっと俺の友達でいてくれるんだろ?」
「そ、そりゃもちろん……」
「ならついででいいから、俺に惚れろよ。一緒にいたい理由が増えるだろ?」
「………~~~~っ」
涼音は唇を噛みしめて恥ずかしさに耐える。
そんなど直球に言われたら……。
……一緒にいたい理由なら、もう山ほどあるのに。