月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】


涼音は顔をあげた。



麗音と月が視界の総て。




「……いいよ。努力する」



「えっ……ほんと? ほんとに? 涼音」
 



麗音は信じられないといった顔を寄せて来る。



はぐらかされると思っていたのだろうか。
 



涼音はそっぽを向いた。



今の顔は、とてもじゃないが見せられない。






「ほんと。……麗音も私に惚れてくれるなら、ね」











fin.


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