月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「他にはない? 何か心配になってること。私に解決出来たら今すぐするから」
素直すぎる、とたまに思うけど。
「んー……涼音は俺のことどう思ってる?」
「え? 麗音だと思ってるけど?」
麗音以外の何ものでもないと思っている。
そう言うと、麗音は胡乱な目になった。
困っているようだ。
「あの……そういう哲学っぽい意味じゃなくて、気持ちでと言うか……俺は涼音のことがすきだけど、涼音はどう思っているのかな、という感じで……」