月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
『レオ様傍目にもガチ泣きしててびっくりしたわよ!
さっきは涼音に抱き着いて泣いてるし! 何なのあんた!』
『涼音が俺のこと『友達』って紹介してくれたんだぞ⁉ しかも親御さんに!
どうしたらいいのか思い出したら今も震えが止まんねえよ!』
『いっそ気味悪っ! 涼音大すきか!
でもあたしだって涼音大すきじゃ負けないわよ!』
『友達大すきで何が悪い!
悪いけどなあ、俺が涼音と同じ学校っでっつーかもっと前から友達だったら涼音に希死念慮なんかさせねえんだよ!
ちょっとお前その位置俺に譲れ! むしろくれ! 俺が涼音護ってやるから!
俺なら死にたいなんて思わせねえでずっと友達でいてやるからな!』