愛してるの一言で。
✲第二章✲
約束
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----------ピピピッ!ピピピッ!
「....っ!」
はっとして目を覚ます。
「はぁ....はぁっ」
うなされてたのか
息が上手く出来ない。
この夢を見るのは何度目だろう。
あれから奈々は死んだ。
即死だったらしい。
全部全部俺のせい。
俺はサッカーを辞めた。
償いだとか罪滅ぼしだとか
そんなこと考えてない。
ただ、もうそんな気力が
残ってないだけ。ただそれだけ。
部員や監督は止めてくれたが
そんなのもうどうでもいい。
「....奈々....」