愛してるの一言で。
ガシッの結花の手を掴んだ。
のは、俺の手。
いつの間にか
窓から飛び降りてここまでやってきたようで。
ほっときゃいいのに
自分の人の良さにイライラする....はぁ....
「やめろよ、お前ら....」
俺は思い切り呆れた声を出す。
「陸!なんで....」
結花が泣きそうな顔して
俺を見つめた。
「まさか....好きなの?その女を....」
急に言葉遣いがしおらしくなった
結花を突き飛ばした。
「関係ねぇだろ....このカボチャ。
二度と俺の前から現れんじゃねぇよ。」
「....っ」
「テメェ!モテっからって調子乗ってんじゃねぇぞ!?」
結花の取り巻きの女が俺に向かって吠える。
「....いいの!黙って!」
結花が叫んだ。
そして「陸、あたし諦めないから」
そう言って結花は走り出した。
「結花!」とその取り巻きギャル達も追いかけていった。